「飽和水蒸気量」のグラフの読み方 ⇒ 簡単！

中２です。「飽和水蒸気量」のグラフが苦手です…。

　
中学生から、こんなご質問をいただきました。

「“飽和水蒸気量”のグラフの見方が…。

　そもそも“飽和水蒸気量”って何ですか？」

大丈夫、安心してください。

「飽和水蒸気量」について、

今から丁寧に解説します。

グラフの見方についても、
コツをお教えしますね！

■「飽和水蒸気量」とは？

理科の教科書では、

「飽和水蒸気量」は次のように説明されます。

◇空気１ｍ³中に含むことのできる
　最大の水蒸気量

イメージとしては、こんな感じです。

１辺が１ｍの立方体の箱があるとします。

（１ｍ³ ですね！）

ここに、ボール（＝水蒸気）を
どんどん入れていきましょう。

３０個入れたところで
箱がいっぱいになり、

“もうこれ以上、入らない…”

という状態になったら、

その「３０個」が“飽和水蒸気量”

というわけです。

ちなみに、飽和水蒸気量は、

気温が高いほど、大きくなります。

先ほどの“箱”のたとえ話では、

３０個のボールを入れたところで
箱がいっぱいでしたが、

気温が上がれば、もっと入ります。

４０個入ることもありえますよ。

こうした“箱”のたとえで、

中２生も、「飽和水蒸気量」が
イメージしやすくなったでしょう。

理科のコツを、また１つ押さえましたね！

…

■飽和水蒸気量の見方

中学校の理科では、

気温と飽和水蒸気量の関係は、

「表」か「グラフ」で示されます。

中２生の皆さんも、教科書などで
よく目にするはずです。

「表」に関しては、

読み方で悩むことはまずないですね。

気温の下に「飽和水蒸気量」と
はっきり書かれているので、

欄をよく見れば分かるからです。

ですから、

中学生のポイントは「グラフ」です。

成績アップのコツなので、
ここで解説しましょう。

（中２生の皆さんは、

　教科書を用意していただき、

　「飽和水蒸気量」のグラフが載った
　ページを開いてみてください。）

グラフは、

横軸に気温が書かれていますね。

今回は、「３０℃」という部分に
注目してみましょう。

「３０℃」を上にたどると、
曲線と交わる部分がありますね。

その交わったところから、
左方向をたどっていきましょう。

すると、縦軸とぶつかります。

目盛りは３０より少し上になると思いますが、

それが「飽和水蒸気量」です！

（気温が３０℃のときの飽和水蒸気量を、

　グラフがこのように教えてくれます。）

こうしてグラフを読めば、

３０℃のときの「飽和水蒸気量」は、

“３０よりも少し上”と分かります。

そして理科では、

目盛りの１０分の１まで
読むのが習慣なので、

正確には「３０．４ｇ／ｍ³」となるのです。

…

ここまでの説明をよく読んで、

お手元のグラフで、

気温「３０℃のとき」を、
まずは読めるようにしましょう。

それができれば、

もちろん、違う気温のときにも
読めるようになりますよ！

（基本を理解したら、

　あとは慣れていくのが大切ですね。

　これが成績アップのコツです。）

しっかり理解した中２生は、

このあと学習する、

「露点」や「湿度」についても、
良い準備ができたことになります。

基礎から１つずつ、積み上げましょう！
　