通知表がオール４で不合格？

通知表がオール４でも不合格になりますか？

　
中学生の親御さんから、こんなご相談が届きました。

「通知表でオール４を取っても、
　不合格になる事はありますか？」

結論から言うと、「不合格になる可能性はあります」。

通知表ではオール４なのに、

「高校受験で不合格」という悲劇は
実際よく起こるからです。

なぜこんな事が起こるのか、

以下で理由を説明しますので、
回避に役立ててください。

＜オール４でも不合格の理由＞

2002年頃から、通知表の評価が変わりました。

相対評価から絶対評価になったので、

それまでの「周りと競争する」評価方法から、
「周りとは競争しない」評価方法に変わったのです。

たとえば、学校の先生が簡単なテストを作り、

全員が高得点なら、
全員に「5」を与える事も、

理論上は可能になりました。

要するに、以前よりも「4」や「5」といった
高評価が取りやすくなったのです。

しかし、

“簡単なテスト”でもらえた高評価は、
本当に「4」や「5」の実力があるのでしょうか？

…そう、ありませんよね。

「通知表の評価」と「生徒の本当の実力」の間に、
大きなズレが生じています。

これは、深刻な問題です。

実力が無いのに、「4」や「5」を
もらえてしまうという現状があります。

その結果、

模試や入試など、「実力」を測るテストでは、
悲惨な点数しか取れないのです。

もしあなたのお子さんが、
「4」という評価をもらってきたとしても、

本当に「4」に値する実力があるのか、
注意深く観察する必要があります。

これを怠ると、

「うちの子はオール４だわ＾＾」と安心していたのに、
高校受験不合格という悲劇が起こるからです。

実際の実力は、オール３だったという事ですね。

ですから、

・学校で行われる「実力テスト」の学年順位

・模擬試験の偏差値

をよく見て、お子さんの実力を確かめておきましょう。

不合格の通知をもらってからでは、
嘆いても遅すぎますから…
　