重さの“半分の力”で動く! 「動滑車」のしくみ | 中3生の「理科」のコツ

教科ごとの勉強法

中3です。「動滑車」はなぜ、半分の力で動くの…?

 
中学生から、こんなご質問が届きました。

動滑車の質問です。

 ひもを引く力が、
 持ち上げる物体の重さの半分なのは、

 なぜなのでしょうか…?」



すごく良い質問ですね。

これは、「動滑車」が発明された
理由とかかわります。


理解を深める、大きなコツです。

さあ、成績アップへ、行きますよ!


■まずは準備体操から!

定滑車と動滑車が、見分けられない…”

という中3生はいませんか。

でも、そんな皆さんは、

こちらのページをまだ読んでいませんね?


「定滑車」と「動滑車」の見分け方

◇2つの滑車のしくみ

“ひもを引く力”

について、解説しました。


読んだあとに戻ってくると、

“すごく分かるようになったぞ!”

と実感がわくでしょう。


理科のコツは、基礎から1つずつ
積み上げることです。


実力アップに直結しますよ!



■2人で荷物を持つと?

では、準備のできた中3生に向けて、

本題へと進みましょう。


コツをつかむには、

こんな“たとえ話”が有効です。


5kg の荷物を、

「1人で持つ」のと「2人で持つ」のとでは、

どちらが軽く感じますか?


そうですね、

「2人で持つ」ほうが軽く感じますよね。


じつは、「動滑車」は、

このように「2人で荷物を持つ」
イメージに近いんです。

これを初めて発明した人は、

2人で荷物をもつ = 2か所で「重さ」を支える

ということを考えたのです。


では、「動滑車」の話をしましょう。


動滑車では、

1本のひもの真ん中に滑車をかけ、

ひもを上向きにして、物体を支えます。


“1本のひも”しか使いませんが、

まるで2本のひもを使っている
ように見えます。


そして実際に――

動滑車の左右のひもで
「重さ」を分け合い

物体を支えるのです。


たとえば、

物体の重さを、50N とします。

重力で、下向きに50N の力が
はたらくので、

これを支えるには、

上向きに50N の力が必要です。


1か所でこの「重さ」を支えようとすれば、

そこに50N がズシッとかかります。

でも動滑車なら、

ひもの左右の2か所で
分け合って支えるので、


負担は半分ずつでよいのです。


だから、

50 ÷ 2 = 25N

となるのですよ。


(ちなみに、

 滑車の摩擦や、ひもと滑車の質量は
 考えないことにします。


 中学生の理科テストでは、

 これらは考えなくてよいことに
 なっているからです。


 でも、自分で機械を設計する、

 つまりプロになるなら、
 考える必要もありますよ。)


中3理科のテストでは、

「ひもを引く力」、すなわち

“片方のひも”にかかる力だけが
よく問われますね。

だから、

◇「ひもを引く力は、持ち上げる物体の重さの半分

と言えるのです。

これで納得ですね!



■2人で同じ高さまで持ち上げる?

では、“大事な続き”のお話です。

コツはもう少しあるんですよ。


「5kg の荷物を2人で持つ」

というたとえ話を使い、

再度、皆さんに質問です。


[質問]

5kg の荷物を、1m の高さまで上げます。

荷物を持っている2人は、

それぞれ何m を、持ち上げればいいでしょうか?


5秒考えてください。



はい、ではどうぞ~~!!


(「…ええぇっ?」

 と思う中学生もいるかもしれませんが、

 元気のいい声が響きましたね。

 皆さん、さすがです。

 このサイトの効果で、
 勉強が楽しくなったんですね!



(答)

そんなの、2人とも1m

 持ち上げないとダメでしょ。


 じゃないと、荷物が傾いて落ちるかも…」


―― その通りです!

1人だけが1m 持ち上げても、

荷物が傾いていれば、

“きちんと持ちあげた”とは言えませんね。

(色々な意味で危ないですし…)


実はこれが、動滑車の話に
つながるのです。


動滑車では、

ひもの左右の部分で
物体を支えていましたね。


そのため、

物体を1m の高さまで上げたいなら、

左側も、右側も、どちらも1m
上げないといけません。



動滑車のしくみを知っている
中3生の皆さんは、

ひもが2本なのではなく、

じつは1本であると知っています。

そして、

左右のひものうち、片方は
天井につながっているのも見えます。



ということは――

天井側のひもを引くことは
できないので、

「手で引っぱる側」のひもしか、

実際には引けません。


だから、2m 引く必要があるのです。

荷物を1m 持ちあげるには、

ひもを2m 引く。

すると、動滑車の左右について
1m ずつ高さが上がり、

荷物が1m 上がるというわけです。


「動滑車」では、

荷物を上げる高さに対して、

「ひもを引く距離は2倍」


この大事な性質も、

“そんなの常識!”

と皆さんは元気に言えます。

理科のコツを、ばっちり押さえましたね。



さあ、中3生の皆さん、
次のテストは期待できそうですね。


定期テストは、「学校ワーク」から
どんどん出るものです。

問題を予想できるので、

スラスラできるよう、
何度も練習しておきましょう。


周りを驚かせるときが来ましたよ!
 

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