決着! 星の「日周運動」と「年周運動」 | 中3生の「理科」のコツ

教科ごとの勉強法

中3です。「星の動き」が、すぐ分かる方法は…?

 
中学生から、こんなご質問をいただきました。

「星の動きで、

 “●ヶ月後の、▲時にはどの位置?”

 という問題が苦手です…」



大丈夫、安心してください。

すぐに分かる方法があるんですよ。


結論から言うと、

星の「日周運動」

星の「年周運動」

を理解すれば、すぐ答えられます。


しっかり解説しますね。

さあ、成績アップへ、行きますよ!


■地球の「自転」 ⇒ 星の「日周運動」

一晩の間に、

星がどんな見え方、動き方をするかは、

地球の「自転」と、
星の「日周運動」で説明できます。


(また、1ヶ月後や2ヶ月後

 星がどのように見えるかは、

 地球の「公転」と、星の「年周運動」

 説明できます。)


“えっ? 自転と公転って何ですか”

“日周運動? 年周運動?”

と驚いた中学生はいませんか。

でも、そんな皆さんは、

こちらのページをまだ読んでいませんね?


中3理科のポイントである、

◇地球の「自転」と「公転」

◇星の「日周運動」と「年周運動」

を解説しています。


読んだ後に戻ってくると、

“すごく分かるようになったぞ!”

と実感がわくでしょう。


理科のコツは、基礎から1つずつ
積み上げることです。


実力アップに直結しますよ!



■「○ヶ月後 → △時間後」の順で考える

では、準備のできた中学生に向けて、

本題へと進みましょう。


星というのは、

1時間に15°

1ヶ月に30°

西へ動くのでしたね。


中3理科のよくある問題を、

ここでご紹介します。

----------------------------------------------
日本のある場所で、オリオン座を観察した。

この星は、「2月15日午後8時」

真南の最も高い位置に見えた。


この星は、

「3月15日午後10時」には

どの位置に見えるか?

「真南からどの方向に何°」という形で答えなさい。)
-----------------------------------------------

では、さっそく解きましょう。


この星が真南に見えるのは、

「2月15日午後8時」でしたね。

そこで、まずは1ヶ月後の、

「3月15日午後8時」の位置を考えます。


星は、1ヶ月後には、

「30°西」に動きますから、

「3月15日」「午後8時」であれば、

「真南から西に30°」となります。


ただし、この問題は、

「時刻」も変えてありますね。

(見逃さないようにしましょう!

 大事なコツは、時刻まで見ることです。)


「3月15日」「午後10時」のことを

答えさせる問題です。

最初に与えられた「午後8時」と比べて、
2時間後ですね。


星は、1時間に15°動きます。

ですから、2時間なら「30°」動くのです。


そこで、先ほどの、

「真南から西に30°」……3月15日の午後8時

の位置から、

さらに30°西に動くことになります。


つまり――

「真南から西に60°」 (答)

となるのです。

コツがつかめましたね!

これで問題は、どんどん解けますよ。



<おまけ>

「もっと速い解き方」があれば知りたい、

と感じる中学生もいるでしょう。


そこでおまけとして、

表を利用した考え方

も紹介します。


先にポイントを言いますが、

15°(1時間ごと)

30°(1ヶ月ごと)

という2つの数字を覚えるのは
面倒ですよね。

そこで――

「30°」という数値だけで
なるべく済ませる、

という考え方もあります。


つまり、星の動きを、

2時間で、30°

1ヶ月で、30°

と、どちらも30°で考えるのです。


(※ 「日周運動」については、

 “2時間”ごとに考えることにすれば、

 「30°」を基準にできますね。

 これがお勧めのコツです。)


さらに、自分の手元で、

「南の空」を表す簡単な表を
作ると効果的です。


すなわち、南の空を、

東(左)から30°ごとに、

------------------------
東     南     西
ア・イ・ウ・エ・オ・カ・キ
------------------------

「ア~キ」の記号で表すのです。

「南」の下に「エ」と書きましょう。)


こうすることで、たとえば、

・星の最初の位置が「ア」だとすれば、

2時間で30°動き、「イ」に来る

ことがすぐ分かります。

便利ですね!


「ア」から出発して、「キ」まで動けば、

 6目盛り分の動きですね。

 30° × 6目盛り180°となり、

 「キ」に来たときに、

 ちょうど星は西に沈むのです。)


なお、テストによっては、

こうした「南の空」の図表が
最初から書いてあります。


そのときは、

書いてある記号・番号を使いましょう。


では、説明を続けます。


先ほどの例題は、

「2月15日、午後8時」

・オリオン座が真南に見えた

というものでしたね。


そこで、用意した表に、

「日付」と「時刻」を書き込みましょう。

「午後8時」真南ですね。

----------------------------------
   東     南     西
   ア・イ・ウ・エ・オ・カ・キ
2/15     6・・10・12・2(時)
----------------------------------

こうすれば、

「8時」に「エ」の位置にあると
分かります。

2時間たったら、30°動くので、

 「オ」の位置に来ますね。)


さて――

では、「1ヶ月後の午後8時」を考えます。

同じ時刻なら、

「1ヶ月は、30°西です。

「日付」「時刻」を再び書き込みます。

-----------------------------------
   東     南     西
   ア・イ・ウ・エ・オ・カ・キ
2/15     6・8・10・12・2(時)
3/15       6・10・12(時)
-----------------------------------

こうですね。

「3月15日、午後8時なら、

星の位置は「オ」となります。


そして、問われていたのは

「3月15日、午後10時

ですから、表から答えは一発です。


「カ」の位置が答えですね。

「真南から西に60°」 (答)


表をすばやく書けば、

この方法が一番速いですよ!

まさに必殺のコツです。



さあ、中3生の皆さん、
次のテストは期待できそうですね。


定期テストは、「学校ワーク」から
たくさん出るものです。

スラスラできるよう、
繰り返し練習しましょう。


理科もグングン、上げられますよ!
 

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