a と the の使い分けが、自在に! 「冠詞」をマスター | 中学生の「英語」のコツ

教科ごとの勉強法

“a”と“the”の使い分けは、どうすれば…?

 
中学生から、こんなご質問が届きました。

a と the の使い分けに悩みます…。

 基本を教えてもらえますか?」



はい、もちろんです。

今から解説していきますね。

a と the について、

いきなり完璧を求めず、
まず基礎を学ぼうという、


その姿勢はすごく良いと思います。

何でも基本が大切ですね!


結論を先に言うと、

固体(数えられるもの)には、a をつける

「ある特定の条件」(※)で、 the をつける

このようになります。


(※ 「特定の条件」が何なのか、

 以下でコツを説明しますね。)


なお、

名詞の前につける a や the

「冠詞」といいます。

日本語にないものなので、
少し慣れが必要ですが、

基本は難しくないので、
1つずつ習得しましょう。


さあ、成績アップへ、行きますよ!



■ a は「固体」につける

a とは、もともと

「ひとつの」という意味です。


ですから、

「私は車を1台、持っています」

と言いたいとき、

・I have "one car".

= I have "a car".

どちらの言い方も可能です。


ただ、one [ワン] よりも、

a [ア] の方が言いやすいので、

I have a car.

のほうが普通です。


このように、「1台」「1個」という意味で

どんどん a が使えますよ。

コンピューターを持っている、

腕時計 (watch) を持っている、

そんなときも使えます。


・I have a computer. 私はコンピューターを持っています。

・I have a watch. 私は腕時計を持っています。


簡単ですね!

ちなみに、a はこのように、

「1台」「1個」という意味なので、

固体につけるのが基本です。

(液体や気体には、つけません。

 「1個」という数え方では
 おかしくなるからです。



さらに、人にも a をつけます。

・彼は先生です。 He is a teacher.


なぜ人にもつけるのか? ですが、

人や生き物も、「固体」ですよね。

(液体ではないと思います。笑)

ですから、a をつけます。

コツが見えてきましたね!


なお、英語では、

「1台」「1個」「1人」のように、

単位をどんどん変えることは
あまりしないので、


実は、コンピュータでも車でも、

あるいは人に対してさえ、

「ひとつ」「1個」と数えてよいのです。

そのため、共通して a を使います。


(数える対象によって、

 「1枚」「1匹」「1冊」などと、

 言い分ける日本語や韓国語、
 中国語のほうが、


 欧米人から見ると、

 “面白い”と感じられるのです。

 ヨーロッパ語では、

 a のように、「ひとつの」を意味する
 冠詞をつければ、

 どんな固体もそれでOKになります。)



■ the は、「その」という意味

the の基本の意味は、

「その」となります。

・the pen そのペン

・the man その男性


そして、「その」ということは、

“話の流れの中で、前に1度出てきた”

ということですね。

ですから一般的には、

the は、2回目以降で使います。


たとえば、こんな例はどうでしょう。

昔話です。


「むかしむかし、遠いある国に、

 ひとりの王様がいました。

 その王様は、すごくお金持ちでした。」



--------------------------------------
Many years ago, / in a distant country,
むかしむかし / ある遠い国に

there was "a king".
ひとりの王様がいました

"The king" was very rich.
その王様は、すごくお金持ちでした。

--------------------------------------

このように始まる昔話は多いでしょう。

そして、ご覧のように、

王様(ひと)に対して、

最初に a を使って、
2回目から the にしていますね。



話の中で、王様が最初に出たときは、

ある1人の王様

なので、a king と言いました。


2回目からは、

その王様

となり、the king です。


どの王様の話をしているのか、

聞いている人がもう分かるなら、

以降はずっと、「その王様」the king でOKです。

これで中学生の皆さんも
納得ですね!




<おまけ>

■1回目から、いきなり the でよいもの

こういう場合もあるので、

ついでにご紹介しましょう。


たとえば、

「町の有名な場所」は、最初から the

これも英語のコツです。


友達と公園で待ち合わせをしたいとき、

公園で会おうね」

Let's meet / at the park.

という言い方をよくします。


この場合は、毎回 the でOKです。

なぜなら、

2人とも同じ町に住んでいるので、

“どの公園”のことか、
お互いに分かっているからです。


ですから、同じ町に住む人どうしが、

「昨日、郵便局に行きました」

花屋さんで会いましょう」

といった話をするときは、

話の最初から、the で大丈夫です。


場所の表現は、このように、

“最初から the でOKなことが多い”

とても便利なコツですね!


世の中に1つしかないもの ⇒ the をつける

たとえば、

・太陽 the sun

・月 the moon

こういった天体は、

“世界に1つしかないので、

 まちがえる可能性がない


(= 最初からみんなが知っている)

そういう理由で、

いつでも the をつけます。


同じ地域の人なら、

「公園」と言えば
どの公園かが分かるように、


間違える可能性がないなら、
最初から the でよいのです。


同じように、

「太陽」というのも、

どの太陽のことか、
世界中のみんなが分かるので、


いつでも the で大丈夫です。



「よしっ!」

という声がたくさん聞こえました。

a と the の使い分けについて、

基本に納得ですね。


もちろん、「冒険」はまだまだ続きます。

“英語を使いこなす未来”へ――

さあ、出発の時間です!
 

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