必見！「冠詞」 a と the をマスター | 中学生の「英語」のコツ

冠詞の “a” は、要らないこともある…？

　
中学生から、こんなご質問をいただきました。

「a や the をつけない名詞もあるのですか？

　必ずつけると思っていました…。」

すばらしい質問ですね！

その通りで、

a や the といった冠詞を、
つけない名詞もあるんです。

そのことを解説していきますね。

さあ、成績アップへ、行きますよ！

■まずは準備体操を！

“えっ？冠詞って何ですか？”

と驚いた中学生はいませんか。

でもそんな皆さんは、

こちらのページをまだ読んでいませんね？

◇ a と the の使い方　（基礎編）

＝「冠詞」の使い方

初級英語の大事なコツ、

「冠詞」を解説しました。

読んだあとに戻ってくると、

“すごく分かるようになったぞ！”

と実感がわくでしょう。

（ネット検索で、

　途中から読み始めた中学生も
　いると思います。

　大事なページは、リンクを貼って
　読めるようにしておきますね。

　英語のコツは、基礎から順に
　積み上げることです。

　一歩ずつ、実力アップできますよ！）

…

■「地名」「人名」にはつけない！

では、準備を終えた中学生に向けて、

本題へと進みます。

冠詞をつけないものの代表として、

・地名、人名

があります。

英語では、地名や人名には、
冠詞はほぼつけません。

その代わりに、先頭を大文字にします。

（例）日本 Japan

（例）アメリカ America

（例）東京　Tokyo

（例）イチロー Ichiro

（例）織田信長 Oda Nobunaga

先頭を大文字にすることで、

名前を初めて見る人も、

「これは地名・人名だな」

と分かるのが英語の仕組みです。

そしてこの場合、

冠詞をつける必要はありません。

これがコツの１つ目です！

…

■「液体」「気体」に a は要らない

準備体操のページで述べましたが、

◇固体に、a をつける

というルールなので、

液体、気体の場合は、
ほぼつけることはありません。

（理由もすでに解説した通りで、

　a は「１個」という意味なので、

　液体や気体を「１個」と数えたら
　不自然だからです。）

（例）牛乳 milk

（例）コーヒー coffee

（例）ガス gas

このように、

液体、気体の場合は a はつけずに
使ってかまいません。

なお、the をつけるかどうかは、

次のように考えましょう。

「その牛乳」

「そのコーヒー」などと言いたいとき――

すなわち、

◇話の流れの中で、前に１度出てきた

という状況ならば、

the をつけることはあります。

（例）その牛乳 the milk

（例）そのコーヒー the coffee

こうした、「the の使い方」についても、

準備体操のページで述べましたね。

…

■「複数」なら、a は要らない

a は「１個」という意味ですから、

当たり前ですが、

２個以上あるなら、a は要りません。

（例）２台の車 two cars

（例）たくさんの本 many books

このような言い方になるので、

× a two cars （× １台の、２台の車？）

と言えばおかしくなります。

コツが見えてきましたね！

ちなみに、

◇話の流れの中で、前に１度出てきた

のであれば、

（例）その２台の車 the two cars

とは言えます。

「よしっ！」

という声がたくさん聞こえました。

a が要らない場合について、

基本に納得できたんですね。

…

なお、複数形（２個以上）のときに、

名詞に s をつけて、

たとえば “cars” などとする話は、

別記事であらためて解説するので、
ご安心ください。

もちろん、「冒険」はまだまだ続きます。

“英語を使いこなす未来”へ――

さあ、出発の時間です！
　