「時速」を「分速」に変えるコツ！ | 中１生の「数学」アップ法

中１です。「時速」を「分速」に変える方法は…？

　
中学生から、こんなご質問が届きました。

「“時速 a メートルは、分速何メートル？”

　こういう問題が苦手です。

　考え方のコツはありますか？」

「速さの変換」の問題ですね。

はい、もちろんコツがありますよ！

「文字式」の話ともつながるので、

以下の解説を読んでみてください。

■まずは準備体操を！

じつは、とても近い話題である、

◇「分速 ⇒ 時速」の変換

について、

すごく簡単な方法を、
別記事で紹介しています。

こちらのページです。

今回のご質問は、「時速 ⇒ 分速」ですが、

もっと簡単な仕組みの、

「分速 ⇒ 時速」を
身につけると楽になるので、

実力アップしたい中学生は、

まずは上記ページを読んで、
内容を完璧にマスターしましょう。

書いてある数学のコツをつかみ、

もう一度戻ってきてもらえたら、

“すごく分かった！”

と感じてもらえると思います。

ぜひ順番に進んでくださいね。

■「速さの変換」―― 実際にやってみよう

では、上記ページを読んだ皆さん用に、

具体的な問題の紹介です。

ご質問の「時速 ⇒ 分速」という

「速さの変換」を練習しましょう。

（問）時速６０００ｍは、分速何ｍですか？

さっそく始めます。

「時速６０００ｍ」は

「１時間に６０００ｍ進む速さ」ですね。

これを「分速」（１分間に□□ｍ進む速さ）に

変換したいので…

こんな風に書いてください。

　１時間に　６０００ｍ進む速さ　［時速］
　　↓　　　　　↓
　１分間に　□□ｍ進む速さ　［分速］

矢印もつけて、上下に並べて
書くのがコツです。

では、ここでちょっとだけ、書きかえましょう。

「１時間」は「６０分」なので、

１時間に６０００ｍ進む速さは、

６０分間に６０００ｍ進む速さのことです。

ですから、

図は、このように書きかえられます。

　６０分間に　６０００ｍ進む速さ　［時速］
　　↓　　　　　↓
　１分間に　□□ｍ進む速さ　［分速］

あとは、矢印（↓）が「何で割る」のかを
考えてみてください。

そうです、「÷６０」ですね。

（分速 ⇒ 時速の変換は「×６０」でしたね。

　今回の、「時速 ⇒ 分速」はその反対なので、

　「÷６０」をすればよいのです。）

すごく丁寧に書けば、こうなります。

６０分間に　６０００ｍ進む速さ

　↓ ÷６０　 ↓ ÷６０

１分間に　□□ｍ進む速さ

⇒ だから、□□は、６０００÷６０＝１００

ということで――

「時速６０００ｍは、分速１００ｍ」（答）

となります。

…

では、最初のご質問に戻りましょう。

中１数学の問題で、

「時速 a メートルは、分速何メートル？」

という問いでしたね。

もちろん、同じ方法で解けます。

６０分間に　ａｍ進む速さ

　↓ ÷６０　 ↓ ÷６０

１分間に □□ｍ進む速さ

⇒ だから、□□は、ａ÷６０＝ a / 60

「時速ａメートルは、分速 a / 60 メートル」（答）

となります。

これで「速さの変換」ができましたね！

…

＜まとめ＞

◇時速から分速に直すなら「÷６０」する

◇分速から秒速に直すなら「÷６０」する

という約束があります。

つまり、「÷６０」するのがコツなんです！

（１分は６０秒、１時間は６０分だからですね。）

「速さの変換」はもう怖くないので、

どんどん「÷６０」して、答えを導きましょう。

a を含む「文字式」でも、
同じ方法で答えが出ますよ。

中１生の皆さん、

次の数学テストは、
得点アップを狙えそうですね！
　