“my” と “a” は、一緒には使えない…?
中学生から、こんなご質問が届きました。
「my を使うなら、a は要らないのですか?
固体には、a をつけるのでは…」
すごく良い質問ですね!
おそらく、
「これは私のカバンです」の英訳を、
△This is "a" my pen.
と書いて減点されたのですね。
結論から言えば、
my を使うなら、a は不要です。
my と a については、
“一緒には使わない”
というルールがあるからです。
さあ、成績アップへ、行きますよ!
■まずは準備体操を!
「固体には a をつけるって、何のこと…?」
と感じた中学生はいませんか。
でもそんな皆さんは、
こちらのページをまだ読んでいませんね?
◇ a と the の使い方 (基礎編)
=「冠詞」の使い方
初級英語の大事なコツ、
「冠詞」を解説しました。
読んだあとに戻ってくると、
“すごく分かるようになったぞ!”
と実感がわくでしょう。
(ネット検索で、
途中から読み始めた中学生も
いると思います。
大事なページは、リンクを貼って
読めるようにしておきますね。
英語のコツは、基礎から順に
積み上げることです。
一歩ずつ、実力アップできますよ!)
…
■“ my ” は、冠詞と仲が悪い
では、準備のできた中学生に向けて、
本題へと進みます。
a と the という「冠詞」について、
すでに基礎を押さえましたね。
「冠詞」とは、大まかに言えば、
・名詞の“前”に置くもの
となります。
たとえば、
(例)1台の車 a car
(例)その車 the car
のように、名詞 car の直前に、
a や the が置かれます。
(使い分けについては、
準備体操で述べましたね!)
それで、じつは――
英語には、
「1台の車」「その車」以外に、
◇私の車 my car
という言い方もあるのです。
そして、ご覧の通り、
my を置くのも“名詞の前”なので、
a や the と、ポジションを
奪い合うことになります。
つまり、ライバルなので、
仲が悪いのです。
(my は、使い方が冠詞に似ていますが、
正確には「所有限定詞」と言います。
ただ、この文法用語は
中学生には要らないので、
“置く場所が、冠詞と同じだ”
と知っていれば充分です。
中1英語の大事なコツですね!)
ですから、
「私の車」「私のカバン」「私の学校」
といった表現で、
my を使うときには、
a は要りません。
車やカバンや学校が、
固体なのはその通りですが、
my と a が場所を取り合い、
my が勝つことになるので、
a は要らないのです。
「これは私のカバンです」と言うときも、
○This is my bag.
となり、a は要らないですよ。
(なお、my を使うなら the も要りません。)
これで納得ですね!
…
「よしっ!」
という声がたくさん聞こえました。
◇ my は、a よりも強い
と分かったのですね。
もちろん、「冒険」はまだまだ続きます。
“英語を使いこなす未来”へ――
さあ、出発の時間です!
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